はじめに
「優しいし、真面目だし、いい人なんだけど——なんかしんどい」
付き合ってしばらくすると、彼との会話やLINE、些細なやりとりでどんどん疲れていく自分に気づきました。
原因は、“自己肯定感の低さ”でした。
いくら私が「大丈夫だよ」と言っても、彼はいつも不安そう。
褒めても信じてくれない。未来の話をしても、「俺なんかじゃ無理かも」とネガティブに返される。
今回はそんな彼との交際を振り返り、「自己肯定感が低い男性」との恋愛で起こりがちな“しんどさ”について綴ります。
第1章:「ありがとう」より「ごめん」が口癖
たとえば何かをしてあげたときに、
「ありがとう」じゃなくて「ごめんね」ばかり言う彼。
最初は「謙虚な人なんだな」と思っていました。
でも、どんなに頑張って支えても、彼の“自分責め”は終わらない。
「俺ってやっぱりダメだよね?」
「ほんと、こんな俺でごめんね…」
いつの間にか私は、「肯定係」になっていました。
第2章:気づけば“励まし要員”になっていた私
自己肯定感が低い人にとって、恋人の言葉は“自信の燃料”になります。
でも、それが度を超えると——
- 何かあるたびに「俺ってダメだよね?」と確認される
- 否定しないと機嫌が悪くなる
- ポジティブな話をしてもネガティブに返される
私はだんだん、気を遣って言葉を選ぶようになりました。
言いたいことも言えず、励ますことばかり。
気づけば私は、彼のセラピストのような存在になっていたのです。
第3章:「自信がない彼」を救えるのは“私”じゃなかった
彼を変えたかった。
「あなたは価値のある人だよ」と何度も伝えたし、一緒に未来を考えた。
でも、どれだけ愛情を注いでも、彼の心の中にある“穴”は埋まりませんでした。
なぜなら——
自己肯定感は、自分の内側からしか生まれないものだから。
他人がどれだけ頑張っても、「自分で気づく」ことができないと、根本的には変われない。
その現実を知ったとき、私はそっと手を離す決断をしました。
第4章:「一緒にいて楽な人」と「支えが必要な人」は違う
恋愛って、お互いに心地よくいられる関係が理想ですよね。
でも、自己肯定感が極端に低い人との恋は、“支える・支えられる”の構図になりやすい。
最初は「自分がいなきゃ」と思えても、
長く続けると、“愛してる”より“疲れてる”が勝ってしまう。
恋人はカウンセラーではありません。
「一緒にいて心が軽くなる人」と出会うことの大切さを、私は身をもって知りました。
まとめ:恋愛は「安心感のある自己肯定感」から始まる
自己肯定感が高すぎるのも問題だけど、低すぎるのもつらい。
お互いが「自分を大切にできている状態」でこそ、健やかな恋愛ができるのだと思います。
そして何より——
あなたの役割は、誰かを癒すことじゃない。
あなた自身が癒され、満たされる恋を選んでいいのです。